ランニング初心者の僕が綴る、ためにならないランニング日記

まったく運動してこなかった僕が30代半ばにして始めたランニング。その記録。ハウツーは無しであまりためにはならないけど、ランニングの日々を綴ります。

時計が欲しい

  シューズとウェアを揃えたがまだ足りないものがあった。


 今回ランニングをする目的はマラソン大会に出るためだ。出るからには完走はもちろんのこと、ちょっとは速く走れるようになっておきたい。

 これが健康維持とかダイエットとかリフレッシュといった理由であれば速さは求めないのだろうが、何故か今回はちょっとしたタイムでゴールしたい。マラソン大会は10kmだ。60分は切りたい。


 というか、果たして完走出来るだろうか?10kmもの距離を走ったことは未だ無い。そうすると長く走り続けるようにならなくちゃいけない。


 と言うわけで速さと距離を極めるために必要と思ったのが時計。ランニング用に作られたランニングのためのランニングウォッチだ。GPSが付いていたらなお良い。


 さっそく調べてみた。GPS付きは20,000円ぐらいする。というかそれ以上するのも多い。GPS無しは10,000円以下だ。拘らなければ1,000円のものもある。ホームセンターや電気屋の隅に置いてあるやつだ。

 色々考えた末、とりあえずランニングウォッチを買うのは辞めにする。

 そのうちに、というか本番のマラソン大会に出る前には欲しいが今はちょっと予算的に無理だ。ただし自分が何分ぐらい走ったかは知りたい。今持っている腕時計はビジネス用でストップウォッチ機能付いてないし、秒針だしでこれはさすがに使うのは難しい。

 

 そこで選んだのがストップウォッチだ。時計ではなくあの手に持って親指でスタート、ストップボタンを押し、人差し指でリセットするアレだ。しかも100円ショップに売っているのを買ってきた。とりあえずこれで我慢しよう。ストップウォッチを手に持ちながら走らないといけないが仕方がない。頑張ろう。

 

 こうしてシューズ、ウェア、ストップウォッチが揃った。ランニングするのに必要なものは全て揃っただろう。これで準備はok...あっそうだ、どこを走るか決めなければならない。走るだけなのに色々決めなければならないことがある。というわけで今度は走る場所を決めることにするのだった。


ジャージを買おう

 さて、ランニングシューズの他にも揃えなければならないものを思いついた僕は先週に引き続きまたスポーツオーソリティにやってきた。


 今回の目的はランニングウェアだ。上着は持っているTシャツを使うことにするので、今日は下に履くジャージを買おうと思うのだ。


 よく巷で見かけるようなスパッツに短パンのようなまさしくランニングしてます!みたいな恰好はちゃんと走れるようになってから揃えようと思う。

 いや、自意識過剰なのは充分承知なのだが、今そんなランナーな恰好していて肝心の走りがヘロヘロではちょっと恥ずかしい。

 なのでそういったのを揃えるのは本番のレース直前にしようと思うのだ。本番ではそんなランナーっぽい格好をしてみたい。だが今日は普段の練習で履くためのジャージを買うのが目的だ。


  店に並ぶジャージも様々だ。意外にランニングのコーナーにはジャージはあまり置いておらず、トレーニングのコーナーに置いてあった。更にはスポーツの種類毎のブースではなく、メーカー毎のブースに置いてあったりもした。

 この並べ方は仕方ないとも思うが、慣れていない人にとってはいささか分かりづらい。


 しかし、今回は無事に欲しいものが見つかった。アディダスの黒のジャージだ。まさにアディダスな三本のストライプが入ったジャージだ。夏にこれで走ったら間違いなく汗だくだが今は冬だ。12月に入ったばかりだ。このジャージが僕を寒さから守ってくれて快適なランニングライフを送ることが出来るだろう。これで僕も立派なランナーになれるのだ。まだ1度も走ってないけど。形から入るってのも重要だ。モチベーションを維持するために恰好から入るというのも必要...と思うのだ。


 さてシューズも揃えた。ウェアも揃えた。これで走ることが出来るだろう。しかし思い出してしまった。もう一個必要なものがあったのだ。なかなか走れないな...

ランニングシューズを買いに行こう。その2

 あまりに沢山並んでいるランニングシューズの中から自分にあったシューズを見つけ出すにはあまりに無知で初心者な僕は店員さんにオススメを聞いてみた。


 初心者にも履きやすい靴を色々と教えてくれた。先ずは値札の所にファンランと書いてあるシューズも初心者向けという事らしい。

 ナイキ、アディダス、アシックス、ミズノ、と色々出てくる。フィット感も重要とのことで試着を行う。

 履いてみて数歩歩いてみると、クッションが効いてフワフワしているもの。足を踏み出す毎に反発して軽くジャンプしているような感覚になるもの。あまりに軽いもの。たくさんある。

 だが、どれもだいたいちょっと高い。今回は予算も限られているため財布とも相談しなければならない。それで結局選んだのはナイキのシューズ。多分型落ちだ。アナダインDS(初代)である。この時2013年12月。この後アナダインDSは2代目が出ていたと思う。僕が買った初代は灰色と鮮やかな黄色が映える靴の側面に、あのシャッって感じのナイキのロゴが入っているシューズだ。


 アナダインDSは軽いシューズだ。軽いとはいってもガチなランナーが履くようなソールが薄いやつではなくある程度ソールも厚く足への負担を抑えるタイプである。フィット感もよろしい。軽い分クッション性はあまり無いようであるが、初めてのランニングシューズだしまぁいいだろう。予算とほぼ同額だ。あたしも欲しいと言い出してきた娘をなんとかなだめすかし、店員さんなお礼を言ってお会計を済ませる。


 よし、シューズを買った。シューズさえあればとりあえずは走れる。

 しかし、何か忘れている。そうだランニングウェアだ。古いジャージが家にあったと思うが多分ボロい。ここはいちおう揃えておきたい。

 あっそうだ。どのくらいのタイムで走ったかも分かるといいよね。ランニングウォッチも必要だ。…ランニングって結構用意するものあるのだな。

 誰かがランニングは、お金が掛からないと言っていたと思うが、意外に掛かる。まぁゴルフとかに比べたら安いものだ。

 思いたったものを買い揃えるために、またスポーツショップに行く事になるのだった。 

そういえばマラソン大会にエントリーしてからまだ一度も走ってない。とりあえず揃えるもの揃えてから走ろうと思う。


ランニングシューズを買いに行こう。その1

 さて、ランニングを開始しようと思うのだがその前に色々と準備するものがある。 

 以前、ちょっとの間、走っていた時は普通のスニーカーを履いて走っていた。ランニングは普通のスニーカーでは足に負担がかかり過ぎて故障してしまう恐れがあるらしい。当時は特にランニングを続けようとは思っておらず、膝などを壊すほど本格的に走るつもりも無かった。なので別にスニーカーでいいや、と特に意識せず走っていた。


 しかし、今回はマラソン大会に向けてちょっとは練習しなくてはならない。スニーカーで走り続けていたら足を痛めてしまうかもしれない。なのでランニング用シューズが必要だ。と言うわけで、ランニングシューズを買いに行くことにする。


 そして来たのが家の近くにあったスポーツオーソリティ某店。比較的大きいお店なので品揃えもあるだろうし、色々試し履きも出来るだろう。

 残念ながらシューズ予算はあまり無い。前もって色々と調べたら1万円をちょっと超えるあたりが多いみたいだ。僕のシューズ予算は6,000円。型落ちか廉価版しか買えないな。

 まぁ高いシューズはちゃんと走れるようになってから買おう。6,000円でも立派なもんだ。


 そして今回の買い物には娘(5歳)もなぜかついて来た。スーパーアドバイザーとのことらしい。もしもの時は彼女が決めてくれるだろう。

 

 お店の奥のランニングコーナーにやってきた。壁にずらり並んだシューズ。色とりどりだし値段も様々だ。まぁ下は3,000円台もあるが上は10,000円台後半か。

 この中で選ぶのは至難の技だ。初心者なので何が良いのかよく分からない。ルックスで選びたいが予算の関係もある。娘はこれはどう?あれはどう?って勧めてくれるがなんだか自分も欲しくなってきたらしく、あたしにも買ってと言い出してきた。それをなんとかなだめつつ、早速店員さんにおすすめを聞いてみることにした。


僕がマラソンを始めた理由

  僕がランニングを始めたのは、勤めている会社のランニングクラブに加入させられた…いや加入したのがきっかけだ。


 社会人になってもう10年以上が経つが、その間はほとんど運動なんてしてこなかった。ランニングを始めたのはマラソン大会に出るため!とかリフレッシュしたいため!とかなんとか明確でポジティブな理由だったらまだいいが、まったくそんなことはない。あくまで強制..に近い理由で走り始めたのが本当のところだ。

社会人で走っている人で、そういう人は結構いるのではないだろうか。

でも、そうでもしないと運動もなかなかしないだろうから、強制というのも一概に悪いとも言えないかもしれない。

 

 僕が入った会社のランニングクラブは本格的なものでは無い。年に1回か2は回、10km程度のマラソン大会にみんなで出て、その後一杯やろう、という飲み会が本当の目的、というよくありそうなクラブだ。部員も10人程。部員なのか部員じゃないのかよくわからない幽霊部員の方も多い。かく言う僕も最初は幽霊部員になろうとしたくらいだ。


 そもそも皆で集まって練習なんてしたことが無いし、これからするとも思えない。年1、2回のマラソン大会でしかクラブとして集まらないので、クラブというかただの集い程度にしか思えないのだが、一応このクラブは5年以上続いているようだ。


 このランニングクラブの会長は60代でフルマラソン毎年サブフォーという筋金入りのランナーだ。他にもフルマラソンに挑戦するような本気なランナーの先輩社員が数名おり、このランニングクラブに加入する前にも何回かその応援に駆り出さ…いや、参加させて頂き沿道から熱い声援を送ったものだ。


 このクラブには僕には逆らえない上司がいる。その彼が僕をクラブに誘った。

「別にたいして練習しなくていいから、俺なんか一度も練習してないから。とりあえず入れや」


そう言って僕を誘った。…そうか練習しなくても良いのか。そんなんで10km走れるのか。この頃は、ランニングにたいして興味無かったし、なんでこの俺が走らなあかんのかと思ったが、気づいたら「部長が仰るのであれば喜んで参加します」と言っていた。そりゃそうだろう、この部長が言うんだから。

 こうして僕はランニングを始める羽目になったのだ。


マラソン大会にエントリーしてみる

 社会人になってほとんど運動していない、と書いたが実はしていた事がある。それも実はランニングだ。


 結婚する前だ。毎週土曜の朝に近所を走っていた。だが風邪を引いて1週休んだらそれっきりになってしまった。結局3週ぐらいでやめてしまったことになる。


 何で走り始めたのかはまったく思い出せない。どのくらいの距離を走っていたかもよく憶えていない。1回10分ぐらいだったかも。10分っていったら2kmも走っていなかったのではないだろうか。しかしそれでも走った後は運動したなー!!って達成感は感じていた、と思う。


 だけど今回はあの頃のように無目的に走っていた時とは違う。会社のランニングクラブの会員として10kmを走る、という立派な目標があるのだ。


 本番のレースは半年後。結構先だ。しかし僕と同時に強制加入された先輩社員が言ってきた。「俺らだけで本番前に10kmのレースに出て経験積んどいて本番のレースでぶっちぎりで走ろうぜ」


 ネットで調べたらその目的にぴったりのレースあった。石岡つくばねマラソンだ。 

 茨城県筑波山の麓で行われる。このマラソン大会は例年東京マラソンと同じ日に行われている。とんでもない競争率を誇る東京マラソンにエントリー出来なかったランナーが集うため、この石岡つくばねマラソンは「裏東京マラソン」とも呼ばれている。らしい。


 数日後にはエントリーが開始されるらしい。当時、先輩社員も僕もマラソンブームである昨今はマラソン大会っていうのはフルだろうがハーフだろうが10kmだろうがどの大会も大人気でエントリーはすぐに一杯になると思っていた。

 そのためエントリーに漏れては大変と、エントリー開始初日に勢い込んで申し込みし、エントリー費を振り込んだ。そうしたら届いたゼッケンはNo.「5」。超ど素人なのに、まるで招待選手みたいなゼッケンを貰ってしまった。しかも先輩社員はさらに若い「4」。

 

 こんなエリートランナー級なゼッケンを抱えさすがに恥ずかしい。それはマズイ。ちょっとは練習しなければ。こうしてランニングを始めること